理念に基づいた基本方針を実現するために、努力していることをご紹介いたします。

取り組み 14大目標

利用者さまに寄り添う介護をめざして4つの大きな目標、4大目標を掲げ、目標達成のために利用者さまお一人おひとりに個別のケアプランを作成し、介護にあたっています。

1専門的な認知症ケアをめざす!

笑顔の女性スタッフの画像

認知症ケアマッピング(認知症の状態を把握するために、認知症を持つ方を観察して、行動や会話などのカテゴリーに基づき数値で記録すること)を導入し、現状の把握を行います。
そして専門的なスタッフを配置し、ケアをしながら見守るとともに、進行を抑えるための対応の工夫も行っています。

2皮下出血ゼロをめざす!

食卓に着いた高齢男性の画像

皮膚や血管を強くするためにバランスとれた食事の提供をしています。
また、手や足など皮下出血しやすい箇所を手袋、長そで、長ズボン、ハイソックスなどで保護するなどの工夫もしています。
さらに持ち上げない、抱えない介護「ノーリフティングケア」を行い、利用者さまの負担、介護スタッフの負担を軽減するよう努めています。

3骨折ゼロをめざす!

スタッフの腕に掴まってリハビリをする男性の画像

骨密度の測定を定期的に行い、測定結果に基づいて利用者さま個々の状態に応じた運動や日光浴、バランスのとれた食事などの対策を立て骨折防止に努めています。
また、介護、リハビリなどの専門職員が手すりをつける、危険な場所に衝撃吸収マットを敷くなど、利用者さまの行動や生活環境に合わせた転倒、転落防止の工夫もしています。

4誤嚥性肺炎のゼロをめざす!

口腔ケアの練習をするスタッフの画像

口腔ケア推進士を配置して定期的な歯みがき指導を行い、口腔内の状態を清潔に保つ努力をしています。
また歯科医師によるOHAT(オーハット:口腔内評価)を利用して口腔内の状態を把握し、ケアや健康維持に役立てています。
この他にも誤嚥性肺炎のリスクを下げるために、看護スタッフ以外に喀痰(かくたん)吸引できる介護スタッフを養成しています。

取り組み 2教育部の設置

高齢男性に笑顔を向ける女性と男性スタッフの画像

質の高い介護の提供につながるよう、教育部を設置し働きながら学べる環境を提供しています。
教育部では新人のスタッフ研修をはじめ、介護福祉士や正看護師、ケアマネジャー、主任ケアマネジャーなど、さまざまな資格取得のための研修会や介護技術向上のための講習会を実施して職員を支援し育てています。

取り組み 3事故対策室の設置

4大目標の取り組みを行うなかで、各施設・各事業所と協力して介護事故防止対策を講じるとともに、起きてしまった事故に対しての原因の究明と再発防止を図っています。
その方法の一つとして今までに蓄積してきた転倒や誤嚥などの記録を基にした統計データを活用しています。

取り組み 4防災安全危機管理部の設置

災害時にご家族から託されている利用者さまを守るとともに、スタッフの安全も確保していくために、災害時の対策や対応・施設・事業所の安全管理などを担う防災危機管理部を設けており、以下のような対策や訓練を行なっています。

災害時の対策や訓練

避難場所の看板の画像
  • 施設・事業所の屋内外に地震、津波、火災、水害への備えを行う
  • 日用品、食料品、飲料、衣料品、利用者さまの常備薬、災害援助用工具セットなどの備蓄品
  • 通報訓練、消火訓練、地震避難訓練、火災避難訓練、風水害避難訓練、広域福祉避難所開設訓練、防犯訓練など

緊急通報InCircleの導入

災害時などの緊急連絡が必要な際は、電話による緊急連絡体制をとっていましたが、災害が起こった場合は電話がつながりにくいことが予想されるため、全スタッフの携帯用端末に一斉送信できる通信システムInCircle(インサークル)の導入を行い、緊急時に備えています。

南海トラフ地震対策優良事業所の認定施設

下記の施設が高知県から南海トラフ地震対策優良事業所として5つ星の認定をされました。
これからも認定施設を増やしていけるように取り組んでいきます。

  • 総合福祉ゾーン はまゆうの里
  • 総合福祉ゾーン オークの里
  • 総合福祉ゾーン キセキレイの里
南海トラフ地震対策優良事業所の画像

取り組み 5高知県認証の福祉・介護事業所

坂元龍馬像の画像

高知県が行う福祉・介護事業所認証評価制度とは、福祉・介護に携わる人が「働きやすさ」や「働きがい」を実感できる魅力ある職場を増やしていくための取り組みであり、利用者満足度向上につながることが期待される、福祉・介護事業所に対して、高知県が認証を与える制度です。
香南会は「福祉・介護事業所認証評価制度」の5つの評価基準を満たした事業所として、高知県より認証されています。

5つの評価項目

高知県が行う福祉・介護事業所認証評価制度の画像
  1. 新規採用者の育成体制
  2. キャリアパスと人材育成
  3. 働きやすい職場環境
  4. 質の高いサービスを提供するための取組み
  5. 社会貢献とコンプライアンス

取り組み 6高知県ワークライフバランス推進企業

香南会ではスタッフが仕事と生活を両立させて働きつづけられるように以下の取り組みを行い、高知県からワークライフバランス推進企業として認証されています。

次世代育成支援部門

赤ちゃんを抱きあげる女性の画像
  • 半日単位で使用できる年次有給休暇制度がある
  • 妻の出産時に2日間の特別休暇(有給)を取得できる
  • 事業所内保育「やまもも」を設置しており、子が就学の始期に達するまで利用できる
高知県ワークライフバランス推進認証企業

女性の活躍推進部門

  • 直近の事業年度において、女性労働者の平均勤続年数が男性労働者の平均勤続年数に対して7割以上である

健康経営部門

  • 従業員の定期健診受診率100%をめざしている
  • 年に1回以上、従業員同士のコミュニケーション向上に寄与するイベントなどの取り組みを実施している
  • 女性の健康保持・増進に向けた取り組みを実施している(女性の産業医の配置)
  • 感染症予防のため予防接種に要する時間の出勤認定や感染者の出勤停止などの取り組みを実施している

ワーク・ライフ・バランスとは

「仕事と生活の調和」を意味するものであり、「仕事と生活の調和」のとれた社会の実現に向けて政府、労働者団体、使用者団体の合意により策定され、官民一体となり行っている取り組み。

「仕事と生活の調和」のとれた社会とは

「国民一人ひとりがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方を選択・実現する社会」のことである。

出典:『「仕事と生活の調和」推進サイト ワーク・ライフ・バランスの実現に向けて』より

取り組み 7ノーリフティングケアの推進

介護リフトで高齢女性を移動させている画像

ノーリフティングとは、持ち上げないという意味で「ノーリフティングケア」は人力のみに頼るケアではなく、介護リフトやスライディングボードなどの福祉用具を使って“持ち上げない、抱えない”介護のことをいいます。
またこの介護方法は、介護される側の心身の緊張を軽減するとともに、介護する側の腰痛予防も行え、両者の負担が少なく、移乗時のスムーズさや安心感があります。

取り組み 8多言語入力可能な介護記録システムの開発と導入

香南会で働く多くの外国人スタッフが円滑に業務を行うために、ベトナム語・インドネシア語など6か国語対応の介護記録システムの開発を専門業者に依頼し2020年12月より介護記録の入力を行うiPadへ導入しました。

取り組み 9専修学校 香南学園の開校

外国人留学生が集まって交流している画像

香南会では人材不足による介護の質の低下を防ぐため、2019年4月に外国人留学生を受け入れる介護福祉専門学校として専修学校 香南学園を開校しました。
2年間の教育課程のなかで知識と技術を取得することで、修了後は介護福祉士の国家試験受験資格を得ることができます。